前のページで『電話交換機がネットワークを構成して電話は成り立っている』といったことがわかったかと思います。
しかし、電話交換機に行くまではどうなっているのでしょうか?
電話機からつながっている電話線は家の外から何をつたって電話交換機までたどり着いているのでしょうか?
わからなくても直感的に『電柱』と思った方が多いかと思います。
正解は・・・
『電柱』です。
予想ができた方もいたかもしれませんが、家から出たケーブルは電柱をつたって電話交換機までのびているわけですね。
その構造についてもっと細かく見ていきましょう。
保安器を中継して電話線は電柱へ
もう少し詳しく書いているものが下図になります。(引用しました)
https://web116.jp/shop/annai/pop_sin02.html NTT東日本 工事案内HPより
電話線が家の外に出ていくとき、保安器を中継します。
直収電話と契約している家庭なら家の外の壁にこんなのがあるかと思います。
これが保安器です。この先にあるケーブルが電柱へとのびてるわけです。
なぜこのようなものがついているかというと、雷対策になります。
雷の大電圧が外のケーブルにかかり、大電流がそのまま家の中に流れてくる、なんてことがないようにこの保安器が取り付けられています。
電話だけでなく、パソコンなどの機器も電話線につながっているパターンもあります。ADSLやISDNだと。(これに関してはまた今後書く予定です。)
電話機ももちろんですが、これらの精密機器は特に異常な電流が流れるとすぐに壊れてしまいます。なのでこういった大電流対策は必須となります。
また、保安器から電柱にかかってるケーブルへのびてるケーブルを引き込み線といいます。
家の外に出た電話線は一対(二本)の銅線となり電柱へとのびています。宅内でなく屋外のケーブルなので、ケーブルの皮膜は宅内の電話線より厚めです。
このケーブルに支え用の針金がくくりつけられたものが引き込み線で、これが家の一番近くの電柱までのびているわけです。
それでは引き込み線から先のケーブルはどんな感じまで電柱つたって電話交換機までのびてくのか、次のページで説明していきたいと思います。