電話交換機のネットワークは階層構成になっていることがわかりました。
電話や電話交換機がどのようにつながっているかわかったところで、次はそれらがどのようにやりとりしているかを掘り下げていきます。
自分の電話と相手の電話がつながっているのがわかったところで、通話ができているのはなぜなのかまでは結局謎のままです。
電話をかけたことを電話交換機へ知らせたり、電話を切断したので通話が終わったことを電話を通じて通話相手に知らせる・・・。
これらのことを電話や電話交換機は信号でやり取りしています。
『加入者線信号』と『局間信号』
電話機や電話交換機がやりとりをするのに使う信号にはいろいろ種類があります。
まず大きなくくりで考えると、電話機と電話交換機(ユーザーを収容している交換機なので加入者交換機ですね)の間でのやりとりに使われる信号を加入者線信号といい、電話交換機と電話交換機の間でのやりとりに使われる信号を局間信号といいます。
信号がやりとりする場所によって種別をわけました。
これとは別で、信号の機能で種別をわけることもあります。これに関しては別の記事で説明予定です。
交換機同士での信号は専用ルートが用意されている!?
局間信号に少し焦点を当てたいと思います。
以前、電話交換機はスター型のネットワークを構成している、といったことを説明しました。
電話交換機同士は細い束のケーブルを束ねた太束のケーブルでつながっています。
細い束のケーブル一つ一つが通話路になっているイメージです。
局間信号でやりとりする信号は、この太束のケーブルとは全く別の共通線というルートを通ります。
このような方式を共通線信号方式といいます。
共通線の考え方は電話交換機を学習する上でキーとなってきます。重要です。